部屋の隅っこ独り言

タイトル通り。独り言みたいなのをつらつらと。

僕らの為に”ビルド”された現実の世界 -仮面ライダービルド感想-

8/26、仮面ライダービルド最終回でしたね。まずはお疲れ様でした。

一年通しての感想くらいはと思って、キーボード叩いております。

当たり前ですが、ネタバレしまくるのでまだ見てない人は各自自己責任でお願いします。

 

 

一年通して、「物理学」「戦争」などなど、まあ扱いが難しそうなテーマを扱ってたなーという印象でしたね。あとは「戦う意味」とか。

「ラブ&ピースの為に」なんて簡単には言えるけど、それを成すためにはどういうことをすればいいかなんて明確な答えはないし、容易に出来ることでもない。

1年間見てきて(劇場版も含め)それを見つけていくのも話の流れの一つだったのかなぁと。

 

ジーニアス登場回から最終回まで、一部一部はアツくとも流れとしてはダレてしまった感じは否めないなぁとは思います。一年通しての物語としてはつまらないというものではなかったですが。

 

結構記憶力がゴミクズなので、毎話毎話の詳しいのとかは欠片も覚えてないんですが、ハザード関連の「人間を殺したことにショックを受けて自暴自棄になる」「自分が許されたいがためだけに謝罪を繰り返す」の一連は非常にインパクトがありました。

犬飼くんの演技も相まって生々しくていい意味で気持ち悪かった。いい意味でね。はい。

その後悔も振り切って前を向いて、じゃなく、ある意味しかたなく戦わざるをえない状況で戦う。スタークというか、エボルトの目的としてはそうさせる必要があって余計に万丈をダシにされたって感じでしたが。

 

平成ジェネレーションズFINAL(以下平ジェネ)の内容も含め、桐生戦兎と万丈龍我

の関係の成長、そして個々の成長が一番見ていて楽しかったかなーと。

平ジェネでは色んなライダーたちを見て、「戦う意味」の一端を見出した万丈が、その後のテレビ放送にて自分が「創られたヒーロー」として掌で踊らされていたことを知り、「戦う意味」を見失った戦兎を叱咤激励する。

その後もお互いがお互いに影響しあうように成長していくのが本当に見ていて面白かった。

 

…一年通しての感想って結構難しいな????

まあいいや。

 

「世界を壊すための手段のひとつ」として”創られた”ビルドが、「出会った仲間たち、人の思い」からヒーローとして”形成”されていく。

ヒーローって自分から能動的になるものじゃなくて、結果的に”ヒーロー”になる、って思っているのでその過程は好きでした。

劇場版「Be the One」で(操られていたとはいえ)あんだけ大バッシングで殲滅戦滅言われてたのに、願われる形で市民からエールを送られるっていう絵面も結構好みのものでした。(手の平大回転かよとも思いましたが)

 

劇場版もビルドらしいっちゃらしい映画かなーというのが見た後の感想でした。

ブラッド族の三人も集って会議みたいなのしてるときは強者感あったのに、ハサロストスマッシュとゼブラロストスマッシュの戦闘自体が短いのもあって「君らたいして強ないな…」となったのも痛いところでした。グリスvsゼブラはエスカレーターとか使ってダイナミックだったり、Wツインブレーカーも活かしてそこそこ見ごたえあったのに、ローグvsハサミは「めっちゃおされてる…、こうなったら必殺技や!決まった!勝てたわ!」みたいなのでさすがに早すぎる…っていうのが正直なところでした。

 

ブラッドvsクローズビルドはもうちょっと地上に足付けて戦ってくれたら大満足だったなーという感じ。それ以外は特に物足りないとかはなかったですね。

平ジェネの時から言っていた「ラブ&ピースのため」は葛城パパが起源だったんだな…と考えると記憶がなくなっていてもどこかに残っていたんだなーいいなーと思います。語彙力がクソ。

 

 

どんどん脳内ガバガバになってきたのでアレなんですが、最終回も落としどころとしてはよかったのかなと。

カシラや幻さんも死んでしまって、他にも犠牲もたくさんだして、新世界も出来てみんなも生き返りました!ってなると「いやいやいや。」ってなってしまうし、そうなると「新世界は生まれたけど、誰も戦兎が世界を救ったことも知らない世界」とする方がいい。

序盤の方に「利益を求めたら云々」的なあの言葉ともかみ合いますしね。

 

結果的に世界を救ったのは桐生戦兎たち仮面ライダーだと知っているのは戦兎と元世界の万丈だけになってしまって、一連の戦いを「49のデータに分けて残す」という選択をする。いつもの前回までのあらすじでやっていた本編のシリアス具合を吹っ飛ばすような漫才を最後の最後で展開する。自分たちが見ていたのは「彼らが現実に残した49のデータ」だったんだとつながった時には、さすがに膝を打ちました。なーーーるほどな!?ってなる。いやさすがに。

 

前回のブログでも書きましたが、「現実としても生きていると実感できる瞬間」が本当に好きなんですよね。

これだけで結構加点式で積み重なっていた点数に、クイズ番組のラスト問題のバカみたいな点数が加算されたわけですよ。

「俺たちの過ごしている世界を守るために、俺たちはもう知りもしない状態だけど、ライダーと仲間たちは命を懸けたんだ!」ってなりますよ。

 

一年通しての感想って結構難しかったし、結局直近の事ばっかりに対してのあれこれでしたが、読んでくれた方々はありがとうございました。

 

ジオウも楽しみですね。

自分は(アマプラの無料視聴対象がそろそろ切れるらしいので)クウガを見直したい。