部屋の隅っこ独り言

タイトル通り。独り言みたいなのをつらつらと。

いつかまた未来で ‐ 平成ジェネレーションズ FOREVER 感想と諸々 ‐

やっと書き始めました。

毎度のことながら、お話と並行してここがどうとかはしません。っていうかできません。

 

放映前から「これはやばい」と思ってましたこの映画。

面白いとか思い出ボム爆発作品的な意味での”やばい”。実際やばかった。計3回見ました。一回は応援上映です。初回の時はぼろ泣きしすぎて翌日の仕事目が疲れすぎてめちゃくちゃしんどかった。

予告開幕から「仮面ライダーは現実の存在じゃない」とか言い出すんだもん、「それでもあの頃俺のそばにライダーはいた」とかだもん。やばさがひしひしと伝わってくる。

過去のブログを読んでくれた人がもしいるのならわかるとは思いますが、公開日翌日に見に行きました平ジェネFO。つまりはあのジオウ放送後のアレとか、(運が悪いことに)公開初日のマイナビのアレとか見ちゃった後です。それを踏まえてもやばかったな。やばいとしか言ってない。

 

話の筋としては、開幕からいったんソウゴの世界(以下:虚構世界)に戻ってくるまでが前半、もう一度アタルのいる世界(以下:現実世界)に戻ってきて解決するまでが後半かな?

ジオウの世界と過去の戦兎の世界と新世界後の戦兎の世界と~とかいうややこしい話は他の人らに任せますよ、そういうの苦手だし。

 

まずは、かいつまんでの時系列順の感想。

 

一話を彷彿させるタイムマジーンとソウゴのチェイス。あとから思えばここでティードくんが交通事故しなければだいたいの計画が万事うまくいってたんだなって思うと面白い。

キメ顔で「平成ライダーの歴史が今、終わりを告げる…」とか言うてたけど後ろで乗ってきたアナザーデンライナー燃えてるし爆発してるし、そんなに悠長にしてられるのか
??

ソウゴたちはアナザー電王と、戦兎たちは(なぜか合流してきたカシラと幻さんと)アナザーダブルと戦闘。アナザーダブル、ちゃんと左右で声違うんだなと。ホッチキスで適当止めしてるのに。

戦闘後、ツクヨミは記憶を失って(元に戻って?)普通の学生生活へ。珍しいソウゴとゲイツのコント見れましたね。アタル君は命の危機だったけど。本編で使ってないファイズフォンXのエクシードチャージこんなところで使うんだ…。

 

 

まあ、なんやかんやあってアタル&ソウゴとシンゴが合流。

アタルとシンジの家が近いらしい、っていうか同じ場所。視聴者的にはクウガの下りとカスマホのくだりとかで過去から来たのは察してはいたけど、この時点でシンゴも「アタルはシンゴの弟」だと察する。アナザーダブルが来襲、カシラが応戦するも、アナザー電王も合流、さすがに2対1は分が悪かった。ここでちらっとアナザー電王のデンカメンが開いてご尊顔が拝めたけどアタルっぽいなって思ってたら、実際そうだった。

 

捕まってるふりをしてた戦兎と万丈ソウゴ、ティードの戦闘も終了後、アタルの家へ。

そこで「仮面ライダーは現実の存在じゃない」「自分はイマジンと契約してこの世界にライダーを呼び寄せた」とアタルの口から語られることに。アタルの部屋、「ザ・ライダーオタク」みたいですげーんだけど、何よりも枕木の上とかに『オーガのベルト』とか置いてあるのやばくない?いや、パラロスとか劇場版のポスターあるのもすごいんだけど、それトイザらス限定の商品やぞ????買ってもらったの??それとも中古?中古品とか今2万某するよ?あのシーン一時停止して何があるのか確認したい…。

 

そこからティードくんタワー建設。

雨の中、戦兎とソウゴは塔を目指す途中で「本当に自分たちは虚構なのか?」とソウゴ、「現実とか虚構とかどっちでもいい」と戦兎。”創られたヒーロー”だった桐生戦兎がそう言ってのけるのは一年間のものがあってこそで、戦兎がそういうのがすごいなって。

 

アタルはアタルで外がやべーのに出てきちゃってインベスやらなんやらに追いかけられ絶体絶命。カシラにすがるも(たぶんフータロスの力が弱くなったのか)グリスなんだそれとアタルを押しのけて逃走、ちょっとひどいね?

結局、「ライダーに会いたいという契約」を完了。それによってフータロスも実体化難を逃れるが、契約完了によってフータロは過去に。それによってフータロスの力も作用しなくなり戦兎や万丈、ソウゴは元の世界へ強制帰還。

虚構世界で(どうやって来たのか)戦兎がクジゴジ堂へ。そこで「アタルの家に置いてあった写真にシンゴが映っていたこと」を戦兎から聞いて、「シンゴがアタルが生まれた時に行方不明になった兄だということ」がわかる。さらっと流れるドライブのBGM。繋がった!って。

 

現実世界から持ち込んだダブルウォッチを触媒に再び現実世界へ。

一緒に来たウォズとアタルの元へ、イマジンと契約したと聞いたウォズは地球の本棚へアクセス。………どうやって?どうやって地球の記憶へアクセスしたんだ?ウォズさんもしかしてガイアゲートに落ちたの?検索ワード「イマジン」だけでヒットするし検索精度上がったの?さらっとライダーパスも挟まってるし。

電王よろしくパスをかざしてフータロスの行き先を特定、2000年1月29日へ。過去についた時の時計の演出もジオウのものから電王のものへと変わってた。

フータロスは病室から飛び出してくるし、シンゴはさらわれる寸前だして大ピンチ。

奮闘むなしくフータロスは返り討ち、アタルもどうにかしようとするもアナザー電王のウォッチを突っ込まれてアナザーライダー化。やっぱりアタルだった。

 

一方その頃、ティードくんは九郎ヶ岳へ。九郎ヶ岳って単語めちゃくちゃ久しぶりに見たよね。有志曰く、遺跡発掘隊よりも時間が遅いらしいよ。発掘隊全滅してそうだよね。

元祖クウガからライダーの力を奪って、五代さんがクウガになる前にその存在を消して、”そもそも平成仮面ライダーが生まれなかった世界”を作り出すって計画だったらしい。いやホント…交通事故さえなければ……。

こちらも一緒にこの世界に来ていたゲイツが介入して戦闘するも、自らアナザークウガになったティードにあえなく敗北。そらあのサイズさだもの…。っていうかデザイン公開された時から思ってたけどまあ気持ち悪いというか異形のバケモノ感すごい出てますね、アナザークウガ。なんだあのでっかい虫。ゴウラムの混ざってんだろうけど。

 

墜落後、フータロスとソウゴが野営してる中で「シンゴが特異点」ということが判明。そういうところでも各キーワード使ってくるんだなぁ…。じゃあ、ハナさん(は分岐点だけど)とか他の特異点はタイムジャッカーのあれこれでも記憶が塗り変わらないんだろうか。

タイムマジーンはソウゴのもゲイツのも壊れるはどうすんだよ……って思ってたらツクヨミが応急処置してた。大丈夫なのか?って思ってたら動いてはいるけど火花バチバチふらふらのあぶねー状態。そこに「デンライナー出動」のBGMと共にさっそうと現れるデンライナーゴウカ。初見「うっそぉ!?」って声あげるのめっちゃ我慢した。イヌサルキジの各パーツとか動いてるのも久しぶりに見たよ。キジとかは動いてなかったけど。

 

なんやかんやでティードの元へ。

変身して戦おうとするもまさかの(最初の戦兎との戦闘で変身シークエンスストップしての阻止とかあったとはいえ)変身に介入、時止め便利。しかもそれから戦闘員に襲われて変身できないっていう…、卑怯だぞ。途中で止められたら後ろのあの文字盤たち割れるんだね。

もう大ピンチも大ピンチ。

と思ってたら、時空転移(?)

 

転移先は勝手知ったるデンライナーが走る後ろの背景。

あのネタバレとかのせいで知ってたのもあって「あっ」ってなりました。声あげそうになりました。もううわぁだよ、うわぁ。

アナザー電王の背後から斬りかかってからの「俺、(アッコチカ)参上!」でもう涙が止まらない。しかも「俺、参上(BGM)」版が流れるし。

戦闘から何からそのまま”電王”なんですよね。モモはモモらしいし、キンちゃんはキンちゃんだし、リュウタはリュウタ、ウラの交代時なんて「あぁ~~」ってなる。ロッドフォームの竿投げからのキックとかひっっさしぶりだもん。

各タロスのガワも、それこそU良太郎とかさぁ~10年とか経ってから見れると思わないじゃん…?野上良太郎がいるってだけで感無量だし、あの空気感とか、雰囲気とか、会話のテンポとか動きとか……、そのまま「時が経っただけの電王の面々」なんですよね。U良太郎がしゃべってるときも、本編中では初期の初期くらいしかやってなかった声優と佐藤健の声が混ざってるやつだし。何年経っても動きがウラタロスのまんま。

10周年イベントで「なんで俺も呼んでくれないの?」ってビデオメッセージで言ってたらしいけど、本当に電王って作品に思い入れあるんだろうな…ってあれ見てるだけでも伝わってくる。

細かいことは後述するつもりですが、「時間は記憶の繋がり」っていう電王のコンセプトもこの映画に混ざり込んでるしさぁ…。

ソウゴ達が帰った後のやり取りも”そのまんま”だし、オーナーもいるし、極めつけには視線の先には良太郎がいるとはいえこっちを向いて「俺も忘れるかよ」っていうんですよ。

一生ここのパート涙が止まらなかったですね。

 

で、ティードの城に戻ってきて、アタルが「ライダーはいる!」って宣言してから、現実世界の戦兎や万丈たちも存在を確立。

市民たちの呼び声にもこたえるように続々と集まるライダーたち。パンフレットとか、他のwebのインタビューとかで「ライダーたちが集まってきて一斉にライダーキックで終わり、にしたくなかった」って言ってただけあって、登場する順も、まとまりも「はいどーーん!」じゃない。高速戦闘チームだったり、相棒いるチームだったり、将来人外化さんチームだったり、キックしたら紋章出るチームだったり、ファイヤーチームと、気が付いたらにんまりしたり膝を打つような仕掛けがたくさんでした。

ダブル、電王、クウガは今回の映画に深くかかわってるから個別と。クウガ登場シーンとか「確かに平成ライダーといったら?って言われたらクウガだよなぁ…」ってなったりするし、電王登場時の「いーじゃんいーじゃんすげーじゃん」とか、アドリブも含め、所々にちりばめられたものに終始感慨深くなったり、涙腺刺激されたり、逐一死にそうになってた。

 

場所は戻りましてアナザーダブル戦。

わりとさらっと倒されるアナザーダブルくん。ダブルアーマー、装着時にサイクロンとジョーカーのメモリがわちゃわちゃしてるのは「おぉ…」ってちょっとなったけど、必殺技で「だっせぇwww」ってなった。いやぁ、肩のメモリ部分が分かれて横にいくまではいいけどまさかの足に合体して「W」型になって突撃て…。ださい…。ださくない???

 

配下お二人が倒されてぶちぎれティードくん。

アナザークウガ、でけえよ…、タイムマジーンまだうごかないよ…。っていうかウォッチは?

てんっさい物理学者が治してくれたよ!ゲイツがさらっと九郎ヶ岳でパクってきたよ!倒すぜ!の裏で流れるクウガのOPオマージュのBGM。脳内の少年キタローが「あ゛あぁああああああああああ!!!」ってなってました。

わりとさっくり倒されるアナザークウガ。はっやいなぁ???って結構なってた。

さらにぶちぎれティードくん、まさかのアルティメットクウガ化。ほぼ黒一色のせいで余計に異形感がすごい。

ティードくんを追いかけるビルドとジオウ、とそれを後ろから応援する市民。

最初の「まるでショーを見てるかのようだな」って言いながらなんやこいつらって思いながら見てたのに、今回はその声援を背に受けてバイクを走らせるのが対比みたいでいいなぁって。

 

追った先はいつもの場所。

前述のとおり、いつものお祭り映画みたいじゃなく、各々でバイクに乗ったり、アカネタカ乗ったり、ドラグレッター乗ったりと様々だし、クウガはビートチェイサーで本編でもやったようなバイクアクションしてるし、うーーんって感じ。

ライダーキックも最初にやったようなキックばっかりだし、エグゼイドも1話のキック、ドライブもトライドロン使ったあのキック、ダークネスムーンブレイクとかキックストライクとか、ドラゴンライダーキックとか全部あの頃のままで、すごいうれしかったし、めちゃくちゃ熱くなった。

 

決着後、シンゴが過去に帰るところ。

「いつか未来で」って言って別れるのもそうだし、フータロスが去るシーンのアングルがまんま電王最終回。

 

エピローグで戦兎が「虚構であろうと、現実であろうと、誰か一人でも覚えていてくれればそれでいい」って言うけど、それを「新世界を創造したことによって誰からも忘れられた桐生戦兎」が言うことによっての説得力と心にくるものがあるよねっていう。

 

 

物語振り返りながらとかあんまりしませんとか言いながら結構書いてしまった…。

5000文字超えたぞ…。

 

 

で、ですね。

自分の一番好きな平成ライダーって「電王」なんですよね。

電王が好きって言うとにわか扱いとかにたまーーになったりするけど、電王の話の根底の「時間は記憶の連続」「誰かが覚えている限り、時間は無くならない」っていうのがめちゃくちゃ好きなんですよ。

そんな電王が10何年も経った後にまた野上良太郎とイマジンたちを映像として見られるって言うのは本当にうれしい限り。しかも今までのお祭りみたいにソードフォームだけじゃなく各フォームで戦闘する、4タロスも全員出てくる。それだけでもいいのに、U良太郎がいる。先にも言ったけどずっと泣いてた。

U良太郎の「忘れちゃった?」のセリフにも「忘れるわけねえんだよな…」ってなってた。誰かが覚えていれば、その誰かの記憶という時間の中で存在し続ける…、っていう電王のテーマがそのままこの映画の「虚構と現実の存在」にも関わってくる。

虚構の存在であれ、現実の存在であれ、誰かが覚えていればそれはその記憶の中で存在するっていうことを公式が提示しているのがすごい、今までの自分の思いも記憶も間違いじゃなかったって思えました。

 

小さい頃は確かにかめんはいると思ってたし、怪人もいる、おもちゃの変身グッズを身につければヒーローになれるとは思っていたけど、ある程度年を取ると「現実にライダーみたいなヒーローはいない」って現実をわかってしまう。

でも「ライダーはいて欲しい」とも思っているし、いたらどんなにいいかって思ってしまう。だからこそ、この映画での「見ていてくれたみんなが覚えている限り、仮面ライダーは存在する」と言ってくれるのは本当にうれしいことなんですよ。

 

そして、シンゴがクウガ放送時7歳で、自分はその時6歳とかで、ほぼほぼ同じ年代なんですよね。

ラストのシンゴ帰還後、アタルと一緒に成長していくシンゴの写真がほとんどそのまま自分と重なって、その点でも涙腺爆撃されてました。言い方は大仰だけど、「シンゴは自分」みたいな感じで、こんな感じで大きくなったなぁ…とかいろいろ考えてました。

 

そう、応援上映も見たって言いましたけども、この映画のコンセプトとか考えたらライダー登場シーンとか非常に破壊力が高まってました。劇中でも実際に声援が上がってるけど、それ同等かそれ以上の声援がすぐそばから同じ空間からあがってくるんですよ。本当に応援してる現場にいるかのように感じる。今まで抱いてた応援上映のイメージって「おもろいこと声あげて言ったもん勝ち」みたいなイメージであまり気ノリはしなかったんですけど、さすがにこの映画の応援上映はコンセプト的に……って思って行ってみたら「ほぼおもしろちょっかい少なくて純粋な応援も結構多かった」って感じでした。

おもしろちょっかいもいたけどね。ツボったのはティードくん登場時に「ポンコツタイムジャッカー!!」って聞こえてきたことです。さすがにずるいわ。

 

いろいろ文体もごちゃごちゃで非常にアレなんですが、ひとまず感想というか思ったことの書きなぐりは終わりです。

 

映画見終わった後にインポートしてなかった電王のサントラとかダブアクとかのCD取り込んで聞いてたら、ダブアク クライマックスフォームで「また会えるさ必ず」って歌詞聞いてもっかい死んだ。

 

 

円盤早く出ないかな……さすがに買うぞ……。

 

 

読みにくいけど以上!

ライダー見たことある人は一回くらいは見に行ってほしいです。これ書いた時点ではまだ公開してるかわからんけど。